●デュアルモータードライバ ( DRV8835 ) を使う
はじめに・・・
モーターコントロールICとして、FETアレイ( 東芝:MP4212、日立:4AM12 )を
使用しましたが、現在では、古いモデルにより、製品の入手が難しいです。 (^^;
新たに、「 デュアルモータードライバ ( DRV8835 ) 」を試すことにしました。
【 DRV8835使用 ステッピング & DCモータ ドライバ モジュール 】
→ 2モータを、コントロールできるようです。 ……… これは、いいですね (^^)
■DIP基板化されています。 ……… 基板への実装が、容易で扱いやすいです。
【 IC幅 ( 300 mil < 7.62mm > ) ・ 2.54 mm ピッチ 12 ( 6 X 2) ピン 】
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●デュアルモータードライバ ( DRV8835 ) の試行です。
「 DMD(VS−RCV3用) 実装A 電子SW 付加 」の仕様をベースにします。
・配線図です。……… クリックすれば、拡大します。
・電子スイッチと接続する機器を取り除きました。(プログラム機能は維持している)
・モータ系とロジック系のGNDを接続して、「 基準の電位点 」を同じにしました。
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・信号付与方式(モード設定) : IN/INモード設定する。……… ( MODE = 0 )
ドライバモジュールのMODE( 11 ピン )端子とGND間を接続する。
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・プログラム:VSC3DMD09( VER 0900 )
*VSC3DMD08をベースにして、ドライバ仕様に対応しました。
・1モータに対して、2線(PWM信号、回転方向信号)で制御するようにした。
・ブレーキ指示は使用しない(空転指示が停止動作となる)
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●動作確認しました。 ……… NGです。
・スロットル(ON)にしても、モータ回転しない。 ……… 異音「ピー」が発生する。
・1モータ接続だけなら、モータの回転軸を指で回して勢いをつけると動きました。
■ちょっと、考えてみると ……… モータの起動時が怪しいかも ?
・モータードライバ ( DRV8835 )のドライブ能力は ……… 3A( 最大出力 )
1回路(Hブリッジ):1.5A( 2回路あるので、並列接続すれば最大3A )
・類似マブチモーター( FA-130-2270 )の特性は ………
最大効率時の消費電流( 0.66A )、ストール( 2.2A )の仕様である。
・2モータの起動時に最大4.4Aの電力が必要により、当該ドライバ(DRV8835)のドライブ
能力(最大3A)ではパワー不足であり、2モータ( FA-130 )を同時に起動するには
無理があるので、モータからの異音「ピー」が発生し、モータ回転しないのでは ?
・ノイズ対策も必要な感じがしますが ?
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●起動時のストールを軽減したいので、低消費電流のモーターを使用してみます。
ノーマルモーターに比較すると ………
適正電圧・負荷時の回転数は約半分、トルクは約8割ほどになります。
【 低回転型130モーター 】 Low RPM Type 130 motor
*カーボンブラシ、バリスタ付き
・適正電圧:3.0V
・最大効率時トルク:7g・cm
・回転数:7100r/min
・消費電流:450mA
ノイズ消去素子としてバリスタ付きのようですので、ありがたいです。
●配線図です。……… クリックすれば、拡大します。
●動作確認しました。 ……… OKです。(^^)
・スロットル(ON)すると、2モータを同時に起動(回転)することができました。
・パワーダウンした感じですが ……… モータ音が、静かです。
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・ ●デュアルモータードライバ ( DRV8835 ) を使ってみての感想です
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●従来使用のFETアレイ ( 東芝:MP4212<5A>、日立:4AM12<8A> )に比べたら ………
@1モータに対しての制御線(4本→2本)が、2本減りました。
これに伴い、PIC側からの接続ピン(4ピン→2ピン)も2ピン減りますので、
空いたピンを他の用途で活用できます。
A最大出力が3Aですので、パワーダウン(ドライブ能力)です。
1回路(Hブリッジ): 1.5A ( 2回路あるので、並列接続すれば最大3A )
B1個の当該ドライバ(DRV8835) で、2モータを、コントロールできます。
DMDとして動かしましたが、汎用のノーマルモーター(FA-130)では、パワー不足に
よりNGでしたが、低消費電流(低回転型130) モーターでは、使用できました。
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●参考です。
デュアルモーターのドライバ ( DRV8835 )を、搭載しており ………
1個のモータのみ駆動( 最大3A )できるキットの使用も、いいかも。
【 DRV8835使用 DCモータードライブキット 】
■各パーツ類を装着した状態です。
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■回路図
・信号付与方式(モード設定) : IN/INモード設定する。……… ( MODE = 0 )
ドライブキット内のジャンパーピン経由で、MODE端子とGND間を接続する。
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●配線図のイメージです。……… クリックすれば、拡大します。
→ これは、動かしていませんが ……… ノーマルの130モータを回転できるかも?
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